大動脈瘤|宇治市のべっぷ内科・整形外科クリニック|宇治半白 JR宇治駅 JR・近鉄小倉駅

大動脈瘤

大動脈瘤

全身に血液を送っている大動脈は人間の体の中で最も太い血管で、心臓から上向きに出た後、頭や腕などに血液を送る3本の血管を枝分かれさせながら弓状に左後方へと大きく曲がり、背骨の前面に沿うようにしながら腹部方向へと下っていきます。心臓から横隔膜までを胸部大動脈、横隔膜から下の部分を腹部大動脈と言います。
大動脈にはいつも血圧がかかっているので、動脈硬化などで弱くなった部分があると、瘤(こぶ)ができやすくなります。血管の壁が薄くなって大きく膨らんでくる病気が動脈瘤で、生じた場所によって胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤などと称されます。大抵の大動脈瘤は、径の拡大の進行が緩やかなために、初めはほとんど無症状です。特に、胸部大動脈瘤は自覚症状に乏しく、胸部X線写真の異常な影によって初めて認められることが少なくありません。
腹部大動脈瘤は、へそのあたりに拍動するしこりを触れることにより発見されることも多いのですが、痛みを伴うことが少ないため、よく見過ごされます。

胸部大動脈瘤は軽度のうちは無症状のことが多く、健診などの胸部X線検査で初めて指摘されるといったことがよくあります。
胸部大動脈瘤が大きくなると、周囲を圧迫して様々な症状を引き起こしてきます。声帯を支配している神経(反回神経)を圧迫すると、左側の声帯の働きが悪くなって、しわがれ声が出てきます。気管を圧迫すると呼吸が困難に、食道を圧迫すれば食べ物を飲み込むのが困難になります。こうした症状が現れてきたようなら、動脈瘤はかなり大きくなっていると推測されます。
大動脈瘤で怖いのは、何と言ってもその破裂です。一度破裂すると激烈な胸痛や腰痛、大出血による意識障害などを引き起こします。破裂した場合の致死率は、80〜90%にも上ると言われます。したがって、破裂前に治療するのが鉄則です。破裂のしやすさは、大動脈瘤の径の大きさにより判断され、やはり径が大きいほど破裂しやすくなります。
現在、タバコを吸っている人、過去にタバコを吸っていた人は、大動脈瘤の危険度が高まります。ただかなり大きくならないと症状はでませんので、エコー検査で早期発見、そして定期的な評価が必要です。
治療法は基本的には、問題となる瘤(風船のように太くなった血管)を人工血管に置き換える外科的手術です。ただ身体への負担が大きいため、最近では足の付け根からカテーテルを入れて治療を行うステント治療が主流となってきています。

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