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大動脈解離

発症は突然に・・・

突然、「背中をバットで叩かれたような衝撃を受けた」「経験したことのない痛み」などと、大動脈解離を経験された患者さんの多くが話されます。急性大動脈解離は、3大致死的循環器疾患(急性心筋梗塞、急性肺動脈血栓症、急性大動脈解離)の一つとされています。 東京都監察医務院によると、病院到着前死亡率は61.4%に及ぶとされている危険な病気です。

大動脈解離

大動脈の外観

全身に血液を送る大動脈は、直径が2~3cmと500円玉くらいの大きさで、体の中で一番大きな血管です。図のように心臓から上向きに出た直後を上行大動脈、弓なりに曲がった部分を弓部大動脈、そこからお腹の方へ下っていく部分を下行大動脈と言います。

大動脈解離

大動脈の血管構造

大動脈は内側から、内膜、中膜、外膜の3層構造になっています。3層全体での厚さは2㎜程度で、心臓から送り出される血液の強い圧力に耐えられるようにできています。
この丈夫なはずの血管構造のうち、内膜に亀裂が入り、中膜と外膜の間に血液が流れ込みます。大動脈の血流の力はとても大きく、小さな裂け目が一気に広がっていきます。これが大動脈解離です。

大動脈解離

急性大動解離の種類(解離した血管の部位から)

動脈解離のタイプは大きくStanford A型とStanford B型に分けられます。一般的に心臓に近い大動脈(上行大動脈)に解離が生じるA型では外科的治療が選択され、上行大動脈に解離が無いB型では内科的治療が選択されますが、最終的には個々の病態とリスクから医師が決定します。

大動脈解離

Stanford A型:上行大動脈に解離があるもの
Stanford B型:上行大動脈に解離がないもの

急性大動解離の症状

大動脈解離

失神など意識不明状態で病院に搬送され、「検査をしたら急性大動脈解離だった」という方も少なくないと言われています(10%~15%)。突然発症し、そして急激な経過をたどって死に至るのがこの病気の恐ろしいところです。

また、胸や背中に症状を訴えるのが50~60%程度と言われていますが、「バットで殴られたみたいだった」とか、「表現できないくらいの痛み」など、その痛みの程度は激烈なことが多いようです。

大動脈解離

急性大動脈解離の検査について

急性大動脈解離における初期検査としては、CT検査と超音波検査が行われます。
CT検査は確定診断、及び治療の方法を検討するにあたっても必須の検査となります。
超音波検査では、造影剤などを用いなくても動脈解離を診断できる点や、大動脈解離の合併症として重要な心臓への影響(心破裂、大動脈弁逆流など)を評価できる点がその利点になります。しかしガスが多いと見えにくいため、CTと併用して診断することが一般的です。

大動脈解離

治療法について

上行大動脈に解離が存在するStanford A型の場合には、手術治療なしでは発症から48時間以内に約半数の方が死亡するという報告もあります。 安定したStanford B型の場合には、入院での血圧管理が主な治療方法となりますが、強い痛みが長く続く場合や、臓器への血流障害、急速な大動脈の形態変化を認める場合には、外科的治療による介入が選択される場合があります。

治療からリハビリにかけて(Stanford A型)

上行大動脈に解離が存在するStanford A型の場合には、緊急手術となるケースがほとんどです。手術方法としては、解離した(破れた)血管を切除して、人工血管を縫い付けるといったものになります。図のように大動脈だけではなく、大動脈から分岐する血管も人工血管に取り換えることもあります。
手術後のリハビリは、合併症などがなく、循環動態が落ち着いていれば比較的早期から開始されます。個人差はありますが、順調な場合ですとリハビリも含めて入院期間は10日~2週間程度です。

大動脈解離

治療からリハビリにかけて(Stanford B型)

安定したStanford B型の場合には、入院での血圧管理が主な治療方法となります。48時間の絶対安静、約1週間のベッド上での安静が必要です。CT検査等で解離の範囲が拡大していないことや、その他の合併症が無いことを確認できたら、内服薬による血圧の調整を行いながら、リハビリとして徐々に立つ、歩くといった日常生活動作を行っていきます。血管が解離した(破れた)状態はそのままですので、体を動かして血圧が上がると血管の解離を進行させる危険性が伴います。そのためリハビリは特に慎重に進められます。入院期間については個人差もありますが、20日~1ヵ月程度となります。

B型
CT検査等で解離の範囲が拡大しないことが確認できたら
臓器や神経系への合併症が無いことが確認できたら
B型

血液反応に注意しながら、
日常生活復帰に向けたリハビリを行っていきます

Stanford B型(手術なし)の退院後の注意点

  1. 内服薬を確実に服用すること
  2. 血圧を上げるような日常生活動作に注意すること
  3. 日々の血圧を測定し、記録すること
  4. 自覚症状が現れた際には、速やかに受診をすること

最も重要なことは、再発させないことです。 そのためにも、血圧を下げるお薬が処方されている場合には確実に服用することが重要です。 日常生活においては、血圧や心拍数を上げるような活動を避ける必要があります。例えば、息が上がるような運動、重いものを持ったり排便時のいきみ、ストレス、喫煙などは血圧を上げやすい要素となりますので注意が必要です。

日常生活上で避けることが望ましいこと

日常生活上で避けることが望ましいこと

日常生活上で避けることが望ましいこと


また胸や背中、お腹の痛みがでるなど自覚症状にも注意しましょう。
自覚症状がなくても、日々の血圧が上がってくるなど、気になる症状を感じた際は早めに受診されることをお勧めします。血圧に関しては主治医に受診の目安となる数値を確認しておくことをお勧めします。

Stanford B型(手術なし)の退院後の注意点
Stanford B型(手術なし)の退院後の注意点

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