ボトックス注射とは
ボトックス注射とは、ボツリヌス菌という細菌に由来するタンパク質「ボツリヌス・トキシン」を注射投与する治療法です。 ボツリヌス・トキシンは、アセチルコリンという神経伝達物質の分泌を抑制し、筋肉を一時的に麻痺させる作用を持ちます。ボトックス注射では、この作用を利用して、表情じわなどを改善・予防します。 効果の持続時間には個人差がありますが、おおよそ3～4カ月程度です。定期的な施術によって、より高い効果が期待できます。 なお当院では、アメリカのアラガン社製のボトックス製剤「ボトックスビスタ」を採用しています。
ボトックス注射の
対応部位について
- 眉間
- 目じり
眉間のボトックス注射
眉間のしわは、目を強く閉じたり、顔をしかめたりした時に発生し、その繰り返しや紫外線、加齢などによって徐々に深くなっていきます。怒りっぽい人にある表情じわというイメージがあるかもしれませんが、実際には上記のようにふとした瞬間にしわが寄っています。 つまりそれだけ、眉間のしわには「怒りっぽい」「怖い」というイメージがついているとも言えます。
眉間のしわの原因
眉間に繰り返ししわを寄せること
怒りや悲しみ、まぶしさなどで顔をしかめた時、目を細める時、考え込む時など、意外にも眉間には頻繁にしわが寄っています。これが繰り返されることで、物理的にしわが深くなり、普段から消えない表情じわになります。
加齢や紫外線よる肌の弾力の低下
誰でも年齢を重ねると、皮膚の弾力を維持するコラーゲン、エラスチンの量が減少していきます。弾力が失われた皮膚は、しわが寄った時に元に戻りにくくなります。
皮膚の乾燥
眉間はお顔の中でも皮脂の分泌が盛んな部位です。しかし一方で、皮脂の分泌のバランスが崩れやすく、また角質の保水力も高くありません。
そのため、意外にも乾燥しやすい部位であり、かつしわの刻まれやすい部位となります。
このような方におすすめ
- 眉間の表情じわを浅くしたい、目立たなくしたい
- 眉間の表情じわを予防したい
- お顔の印象をやわらかくしたい、若々しくしたい
- 眉間にしわを寄せる癖がある
- 物を見る時に目を細める癖がある
期待できる効果
眉間のしわには、主に「皺眉筋」と「鼻根筋」が関連しています。これらの筋肉にボトックス注射をすることで、動きを抑制し、眉間のしわの改善・予防が期待できます。
目じりのボトックス注射
目じりのしわは、笑った時、目を強く閉じた時などに発生します。こういった行為を繰り返すこと、加齢・乾燥などを原因として、しわが深くなり、元に戻らなくなります。
目は、人の目につきやすいパーツです。目じりのしわも、まわりの人が、あるいはご自身で年齢を感じやすいしわとなります。
目じりのしわの原因
目じりに繰り返ししわを寄せること
笑った時、強く目をつぶった時などに、目じりには頻繁にしわが寄ります。笑顔は私たちの心身に好影響を与えますが、残念ながらしわの原因にもなってしまうのです。
繰り返し目じりにしわを寄せることで、物理的にしわが深くなり、消えにくくなります。
加齢や紫外線よる肌の弾力の低下
加齢、紫外線は皮膚のコラーゲンやエラスチンの量を減少させます。
皮膚の弾力が低下することで、しわが寄った時に、元に戻りにくくなります。
皮膚の乾燥
目のまわりは皮膚がうすく、弾力が少なく乾燥しやすいという特徴を持ちます。
目じりは、もともとしわが刻まれやすい部位と言えます。
このような方におすすめ
- 目じりのしわを浅くしたい、目立たなくしたい
- 目じりのしわを予防したい
- 目元を若々しく保ちたい
- 笑った時の目じりのしわが気になる
期待できる効果
目じりのしわには、主に「眼輪筋」が関連しています。この眼輪筋にボトックス注射を打つことで、その動きを抑制し、目じりのしわの改善・予防が期待できます。
当院のボトックス注射の
種類について
アラガン社製ボトックス
当院では、日本の厚生労働省より唯一承認を受けているアラガン社（米国）製の「ボトックスビスタ」を採用しています。
世界中の医師、そして患者様から信頼されているボトックス製剤です。製造後、厳格な管理のもと、輸入代行業者などを挟まずに直接クリニックに納品されています。温度など品質管理に万全を期しており、安心して使用することができます。
施術の流れ
診察・カウンセリング
医師が患者様のお悩みをお伺いした上で、お肌の状態を観察します。
ボトックス注射の適応となるようであれば、そのメリット・デメリット、副作用などについてご説明します。
費用を含め、ご理解・ご納得いただければ、施術へと進みます。
ボトックス注射の施術
眉間、目じりなどご希望の部位に、ボトックス注射を行っていきます。
基本的に麻酔は必要ありません。保冷剤による冷却など、疼痛を緩和しながら施術を行います。
施術後
ボトックス注射には、ほとんどダウンタイムがありません。
施術後、皮膚の状態を確認し、すぐにお帰りいただけます。メイクをしてお帰りいただくことも可能です。
アフターケア
必要・ご希望に応じて、冷却処置や消炎剤の塗布をいたします。
副作用が強く出るなど、何か気になることがございましたら、お気軽にご連絡ください。
ボトックス注射の副作用と
ダウンタイム
副作用
ボトックス注射は副作用の少ない治療ですが、これまでに以下のような副作用が報告されています。
- 施術時の注射の痛み
- 施術後の痛み、腫れ、内出血
- アレルギー反応
- 頭痛
- 皮膚のたるみ
- 不自然な表情
- 表情の左右非対称
当院では、適切な部位に、適切な量のボトックスを注射することで、表情の不自然さや左右非対称のリスクを最小限に抑えています。
ダウンタイム
基本的に、ダウンタイムはほぼありません。施術直後から、メイクを再開していただけます。
痛み、腫れについては当日中、内出血については2週間以内に治まることがほとんどです。
副作用を予防するため、ダウンタイムを短くするため、施術後数日間は、以下の点にお気をつけください。
- 施術部位をできるだけ触らない、マッサージを受けない
- 施術部位のメイクは薄くする、またはしない（クレンジングの際の刺激があるため）
- 飲酒、激しい運動、長時間の入浴・サウナを控える（血流が良くなり、腫れの原因となるため）
料金
| 部位 | 料金（税込） |
|---|---|
| 眉間 | 22,000円 |
| 両目尻 | 22,000円 |
承認情報について
| 治療名 | ボトックス注射（アラガン社製） |
|---|---|
| 治療内容 | ボツリヌス菌の作り出す筋弛緩作用のあるA型ボツリヌス毒素(天然のたんぱく質)を、緊張している筋肉に注入することでその筋肉をリラックスさせ、しわを軽減する治療です。 |
| 製品名 | アラガン社製ボトックスビスタ |
| 承認状況 | 厚生労働省承認 |
| 他の承認機器の有無 | 無 |
| 副作用・ リスク |
・施術中に痛みを感じる ・術後に痛み・腫れ・内出血などの症状が現れる ・アレルギー反応が起こる ・頭痛が生じる ・表情が不自然になる ・仕上がりが左右非対称になる ・皮膚がたるみやすくなる |
| 平均的な 治療回数 |
1回 |
| 平均的な 治療金額 |
22,000回 |
| 入手経路 | 国内販売代理店経由 |
