腎臓病で体がむくむ原因
血液をろ過している腎臓の糸球体に障害が起こると、網の目が目詰まりして血液を十分ろ過することができなくなり、老廃物や余分な水分、塩分を体外に排泄できなくなります。この体に溜まった余分な水分、塩分がむくみの原因となります。
むくみの原因として腎臓病はとても多く、むくみの症状がみられる場合は、急性腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性腎臓病などの可能性が疑われます。
多発性のう胞腎でも、腎臓の働きが低下するとむくみなどの症状が現れ始めます。
体がむくむ時に腎臓病以外で
考えられる原因
心不全、肝硬変、リンパ浮腫、下肢静脈瘤、栄養失調でもむくみます。生活習慣病によって糖尿病が進行すると腎症を合併し、むくみが現れてきます。女性の場合はホルモンバランスの乱れなどによってもむくみが出現します。病的でない場合は、水分・塩分過多、運動不足や長時間の同一体位によってもむくみがでます。そのような場合は、生活習慣を改善することでむくみが軽減されることもあります。
体のむくみが気になったら
検査を受けましょう
生活習慣病との関係や、実は危険な病気が隠れている可能性もあります。むくみの他にも自覚症状が気になったら一度内科受診で相談し、検査を受けることをおすすめします。治療が必要な場合は早期に介入することで合併症の進行を予防することができます。