こんな人は要注意
いびきや昼間の眠気や倦怠感、熟睡感がない、朝起きたときに頭痛がするなど、さまざまな症状を伴います。
次のような症状をお持ちの方は、かかりつけの病院や先生に相談してみましょう。
外見
睡眠時無呼吸症候群のリスク要因の1つに、「肥満」があります。太っている方は、のどまわりの脂肪が多く、そのために気道が狭くなるのです。
顎が小さい方、下顎が後方に引っ込んでいる方、口呼吸になっている方、舌の大きい方、扁桃・アデノイド肥大のある方も、気道が狭くなるため、睡眠時無呼吸症候群に注意が必要です。
生活習慣
肥満の原因となる生活習慣になっている方も注意が必要です。
肥満の原因となる生活習慣には、食べ過ぎ・飲み過ぎ、運動不足などがあります。また加齢によって代謝が落ちていくため、年齢を重ねるに従って、より生活習慣に注意する必要があります。
糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病の予防のためにも、生活習慣を見直しましょう。
性別
男性の睡眠時無呼吸症候群患者は、女性の約2~3倍とされています。これは、男性が女性に比べて首回りに脂肪がつきやすいためと言われています。
しかし女性の場合も、更年期以降は罹患率が高くなります。
年齢
発症率が高いのは、30~60代の男性です。しかし先述の通り、更年期以降は女性も罹患率が高くなっていきます。
特に、20歳の頃より10kg以上体重が増えた方は、年齢・性別に関係なく注意する必要があります。
小顔の女性も病気になる可能性があります
小顔で顔が小さい方は、もともと気道が狭い傾向にあります。また、顎の小さい方、顎の位置が後方にある方、舌の大きい方も同様です。
このような特徴にあてはまる方は、「女性だから」「若いから」といって安心はできません。夜間や日中の症状が現れている場合には、お早めに当院にご相談ください。
扁桃が大きい子どもも注意が必要です
扁桃とは、のどに存在するリンパ組織です。口蓋垂(のどちんこ)の両側にあります。
この扁桃が大きい人は、気道が狭くなるために睡眠時無呼吸症候群のリスクが高くなります。通常扁桃は、5~7歳くらいでもっとも大きくなり、その後縮小していきます。そのため、扁桃が大きいお子様も、いびきをかいたり、睡眠時無呼吸症候群を発症したりといったことがあります。また、大人になっても扁桃が縮小しないということもあります。